資本主義とキリスト教と日本人の法意識

海外とビジネスをしていると考え方の違いに出くわすことが多いです。私も特に法意識違いでイライラすることが多かったように思いますので、その辺りを少々解説してみたいと思います。

(1)明治政府の焦り

・明治新政府はとにかく焦っていたのです。何故かと言うと不平等条約の撤廃です。このままでは列強にいいようにされてしまう。国民生活よりも国家安全保障が重大事だったのです。徳川幕府を解体させ天皇親政を復古させたのまでは良かったとして、法体系(特に憲法)を列強が承認できるようなものにする必要があった。そのため、明治政府は短時間に独仏の法典を極めて模倣し、六法を作りあげた。極めて優秀な頭脳による猛烈な作業であったのは間違いないでしょう。しかし問題は、

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